聖トーマス教会合唱団

 日曜日、聖トーマス教会合唱団とゲヴァントハウス管弦楽団の演奏会に行って来た。バッハの眠る教会からやってきた彼ら。彼の地では聴くことのかなわなかった音楽をついに聴けるチャンスだった。演目はマタイ受難曲キリスト教徒のはしくれである私は、音楽を通して再現されるキリストの受難の場面に深い感激を覚えた。それにしてもキリスト教徒でもないであろう多くの方々が、安くもないお金を払って聴きに来ているのに驚いた。
 中央にヴィオラ・ダ・ガンバが置かれたステージ。小学3〜4年生に見える子どもも見える少年合唱団。バッハと同じ地位を継ぐ聖トーマス教会のカントール音楽監督)のゲオルグ・クリストフ・ビラーさんの指揮で聴くマタイ。何か心の深いところに働きかけるような音楽を、文字通り味わわせてもらった。豊かな時間だった。