映画「阪急電車〜片道15分の奇跡〜」

 連休3日目の日曜日の今日、原作を読んで前から気になっていた映画、「阪急電車」を見に行った。
http://hankyudensha-movie.com/
 舞台になっている阪急西宮線は、私が6年生から高3まで毎週ピアノのレッスンに通った思い出深い路線だ。そして、結婚式をしたのが宝塚ホテル、父の仕事場は小林駅・・・。
物語の舞台がこんなに地元ばかりの映画は珍しい。
 スクリーンに映る阪急電車、よく知っている駅々。見慣れたはずの光景をなんだか客観的に見ている面白さに、そのうち自分もこのドラマの中の人物のような気がしてきて思わず入り込んでしまった。
 そう、電車ですれ違う見知らぬ人ひとりひとりには、きっと小説になりそうなドラマがあるんだ。ひとりひとりが自分が主人公のドラマを生きているんだ。そんな感じがふつふつとしてきて、何度も涙ぐんでしまった。
 当たり前のような日常。日々すれ違う人々。映画の広告にあるように、「その出会いは偶然なんかじゃない」。
 こう書いてきて思い出した、夫との出会いも、母が電車の中でバッタリ出会った方からの紹介だった・・・。

 後味さわやかな映画だった。