子どもについて

 昨日の上映会で買った、イギリスのサティシュ・クマールさんの講演録「つながりを取りもどすために〜「土」と「心」が創る「持続可能な社会」〜は、このところ娘たちのことで悩んでいた私にグッド・タイミングな本だった。内容はぼちぼち紹介することにして、まずは「子どもについて」、という詩を紹介したい。さっそく自分の手帳にも書き込んだが、多くの子育て中の人に読んで欲しいから。


子どもについて        ハリール・ジブラーン

あなたの子どもは あなたの子どもではない
かれらは、「命」そのものが切望した息子、娘たちだから
かれらはあなたを通して生まれてきたが、あなた「から」生まれたのではない
そして、かれらはあなたと共にいるとしても、あなたのものではないのだ


かれらに愛を与えるのはよいが、あなたの思想を押しつけてはいけない
かれらには、自分自身の思想があるのだから
かれらの肉体に住むところを与えてもよいが、魂の住み処を与えてはいけない
かれらの魂は明日の家に棲み、そこにはあなたが
たとえ夢の中でさえも、訪れることができはしないのだ
かれらのようになろうと努力してもよいが、
かれらをあなたのようになることを求めてはいけない。
生命は、後ろ向きには進まないし、昨日に安住することもないから


子どもたちはまっしぐらに前に飛ぶ生きた矢、あなたはそれを送り出す弓
「弓の射手」は無限の道筋に的を見つめ、「彼」の力が「あなた」を引き絞り、
「彼」の矢たちは解き放たれ、速やかに遠ざかる
射手の手の中で、喜んで引き絞られることだ
「彼」は飛んでいく矢を愛すると同じように
堅固な弓も愛しているのだから。

 

まさに私は今、「引き絞られて」いるような気がするこの頃である・・・。