きららのりんごろうそく

 今日は「きららの森の学校」のりんごろうそくの日だった。12月の2週目に猪名川のキャンプ場でりんごろうそくの会をするのが恒例になって、かれこれ10年になる。

 午前中は授業の空き時間に、子どもたちはろうそく作り。外で、お母さんたちが段取りよく設置してくれたカセットコンロの周りを歩きながら、溶かした蜜蝋で自分のろうそくを作る。ろうそくができたら、ミツロウ粘土で思い思いに飾り付けをして、中心をくりぬいたりんごに立てる。
 
 お昼は恒例の持ち寄りバイキング。きららのお母さんたちの手作りの料理は天下一品!身体と心に栄養たっぷりの美味しい昼食をいただいて大満足!
 そしていよいよ「うずまきの庭」へ。暗幕で暗くした部屋に針葉樹の枝を地面に並べてうずまきが作ってあり、ところどころに金色の星が置いてある。
 1列になって神妙に部屋に入ってきた子どもたちはお話を聞いてから、ひとりずつ自分のりんごろうそくを持ってうずまきの中心にある大きなろうそくから火をもらい、星の上に置いて帰ってくる。
 今年の目玉はなんといっても音楽だ。子どもたちがうずまきを歩く間、いつもは私がひとりでライアーを弾くのだが、今年はチェロ奏者の山本悠美子さんが共演してくださることになった。ご父兄のひとりである山本さんがチェリストだと知ったのはつい最近。ガット弦を張ったチェロの深い響きが空間を包み、かつてない素敵な雰囲気になった。ライアーと合わせることもめったにないと思うが、響きの細いライアにもよく合わせていただいたせいか、よかったとの感想をいただいた。何より私は、とても幸せだった。
 ろうそくが全部そろったら、音楽クラスの発表。低学年は「秋から冬へ」というテーマで歌と動き、グロッケンや笛の発表。3年生以上の高学年は練習中のカノンと、リコーダーの3重奏。月に1度のクラスなのでなかなかまとまったものはできないが、それでも子どもたちは集中して本番に臨み、素晴らしかった。
 焚き火で作った焼き芋と、お母さんたち手作りのプレゼントをもらって解散。今年も平和にりんごろうそくの会が終わった。
きっと子ども時代のいい思い出になるだろう。
 奇しくも今夜は皆既月食・・・