手元を見ないで弾くこと
このごろ、生徒さんたちに口すっぱく言っているのは「手を見ないで弾くこと」。
理由は大きく3つある。
大きい生徒さんたちには、自分で考えてもらう。
いい線いく子もいれば、さっぱり分からん、と首をかしげる子もいる。
では私の考えている答えを。
1.手を見ないで弾くことによって、指の感覚ができてくる。「指先に目ができる」、と
子どもたちには言っている。ピアノの鍵盤の配置や間隔、そして音と音との間隔も指で、手でつかむことができるようになる。これが一番大きな理由。
2.手を見ないで弾くことによって、耳が開かれていく。指の感覚と同時に耳の感覚も鍛えられていく、という感じだ。手元ばかり見ている時よりずっとピアノの音を深くとらえることができるようになり、したがってタッチも変わってくる。要するにピアノのタッチは耳によって作るものなのだ。
3.目は楽譜を追うので、初めての曲でもどこを弾いているかわからない、といったことがない。指づかいやスラー、スタッカートなどの表示も見逃すことがない。
4.[おまけの効用]
弾く時の姿勢がよくなる。
Let's try!