カザルス

 発表会にお招きするチェロの学生さんに、ショパンの他に何かチェロという楽器を紹介する為の小品をとお願いしていたら、パブロ・カザルスの「鳥の歌」を選んできてくれた。音楽を通じて平和運動もしていたカザルスが1971年の国連デーに国連会議場でスピーチと演奏をしたという逸話は知っていたが、今はなんと便利なことにその映像がYouTubeで見れるのだ。
 図書館でジュリアン・ロイド・ウェッバー編の「パブロ・カザルス鳥の歌」という本を借りてきて読んでみた。巨匠といわれる芸術家の折々の言動の断片を集めてあって興味深かった。
 中の1節に「実験をやめたとたん、私たちの歩みは完全に止まってしまう」というくだりを発見。やはり巨匠も、人生を実験と考えていたんだ!