昨日、強風の中、ティファニーの散歩に緑地公園に行ったら、桜がほんとうにきれいに咲き始めていた。児童公園の脇にある若木は恥らうようにほぼ満開を迎え、私が観察している古木はゆうゆうと枝を張りながらちらほらと花をつけつつ、枝々に重たいばかりにピンクに染まったつぼみをつけていた。桜はこれくらいの咲き初めの頃が好きである。それで今日は、老いた母を眼科に連れて行った帰りに、咲き初めの桜を見がてら散歩してわが家に来てもらうことにした。娘二人もちょうど用事のない日で家でごろごろしていたので、久々に孫にも会えて喜んでくれた。母も5月で80歳になる。親孝行できるのも今のうち。会うたびに老けていく。幼い頃私の歩調に合わせてゆっくりゆっくり歩いてくれた母の足取りを思い出しながら、老いた母の歩調に合わせてゆっくり歩く。