散歩の楽しみ

1月17日
 昨日から娘がひどい胃腸炎を起こして寝込んでいるので、珍しく土日に家にいる。ぴりっと寒いけれど澄んだ青空の美しい2日間、愛犬のティファニーと近くの服部緑地公園を散歩した。出かけてしまえば、そしてティファニーの喜びようを見たら、なんでもなくなるのだが、いくらかわいい愛犬とはいえ冬の寒い日に散歩に出るのはちょっとおっくうになる。そこでいつも散歩に出る前にひとつその日のお楽しみを作ることにしている。
 今日はこのごろ枝先が紅に染まり、たくさんの蕾をしっかり付けている緑地の梅林を見に行くことにした。1本の木を決めて、先週のアウディオペーデで習った植物観察の方法を試してみることにしたのだ。講座では1週間水につけた1粒の白いんげん豆をじっくり観察したのだが、豆つぶひとつでこんなに発見があり、面白いものだとは思わなかった。まず、スケッチブックを用意し、見たままの事実を書き出していく。次にそれから受ける印象を書き出していく。それをグループで分かち合うと、さらに見えていなかったことに気づいたりする。この観察過程はまだ続くのだが、ともかくこの講習を受けてから、これまで何気なく見ていた自然が全然見れていなかったこと、よく見れば実によくできた素晴らしいものであること、がわかってきて、自然界を見るのが楽しくなってきた。
 梅林の中にそびえる1本の大きな木〜何の木だかわからないが、どの枝にもたくさん蕾をつけ、着実に来るべき春の準備をしている〜を「わたしの木」にして、これからできるだけ毎日会いに行こう。ティファニーと一緒に。