かるがも

緑地の中の日本庭園に、私の好きなスポットがある。そこからの池の眺めが素晴らしいので、散歩の時は必ず立ち寄るようにしている。先日その池に、かるがもの親鳥とヒナたちを発見してから、ますますそこへ行くのが楽しみになった。今日はちょっとした発見をしてしまった。ヒナたちは池の中洲の草むらにかたまってうずくまっていて、池の裏手にまわると見えるのだが、人通りの多い正面からは草のかげに隠れて全く見えないのだ。しかも親鳥は少し離れたところで毛づくろいをしていて、人目には自分の姿しか見えないようにしているようだ。なんと賢いこと!昔、嵯峨野の大覚寺かなんかの池のほとりで卵を抱いているアヒルに近づいたところ、側にいたオスのアヒルに追いかけられたことがある。あの黄色いくちばしでつつかれたら痛いのだ!しかも、友だちと二人で必死で走って逃げたほど、アヒルって速く走れるんだと初めて知った。というわけで、自然界の子育ては命がけらしい。